ビールの飲み頃の温度は?(その2)

店主が考えるビールの飲み頃の温度はというと、5~15度です。「なんだ、10度も差があるのか」と思われるかもしれませんが、もちろん、適温は、それぞれのビアスタイルによって異なる、という考え方です。淡色のラガービールに関しては、大手メーカーとほぼ同意見ですし、当店の9割を占めるエールビールにおいては、10度をひとつの基準として、淡色系は低め、濃色系は高めの温度で提供しています。もちろんこれは原則であって、最終的には、スタイルや銘柄の特質を考慮して決めています。

ところで、ベルギービールを中心に、ボトルに提供温度が記載されているものがあります。
主だったものをざっとあげてみます。

シメイ ホワイト 6~8度
シメイ ブルー 10~12度
ウエストマール ダブル 12~14度
デュヴェル 6~10度
ブーン・グーズ 8~12度
オルヴァル 12~14度
ベアードビール 8~12度


世間一般に考えられているビールの温度とは、かなり開きがあるようですね。
しかし、同じベルギービールでも、メーカー側が3度という温度でのサービングを推奨している例もあります。おなじみのヒューガルデン・ホワイトです。

画像


3度という温度は、もはやビールを「味わう」温度ではないと思いますが、清涼感を強調してたくさん飲んでもらいたいメーカー側の戦略なのでしょうか。

ビールの適温に対する意見は、専門家の中でもさまざまなようです。たとえば、「ベルギービールという芸術」(光文社新書)の著者である田村 功氏は、「The Beer and Pub Vol.1」(プラネットジアース・休刊中)の「ベルギービールを究める。」という記事の中で、このヒューガルデン・ホワイトの適温を8度としています。メーカー側の推奨温度と実に5度の開きがありますが、どちらが正しいかというより、そのビールの持つ魅力のどの部分を楽しむかによって、「適温」というものが変わってくるということなのでしょう。

さて、仮に目の前に出されたビールが「適温」であったとして、そのビールは時間ともに温まっていきます。30分で飲み干すとしても、軽く2~3度の変化はありそうです。自分が考える「適温」より、若干冷たいぐらいの温度で飲み始め、時間の経過と共に上がる温度と、それに伴う香味の変化を味わっていくのが賢い楽しみ方かもしれませんね。

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